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小倉北区寿山町6-7

広寿山 福聚寺

(県指定史跡文化財) 
 黄檗宗(おうばくしゅう)の名刹である福聚寺は寛文5年(1665)小倉小笠原の初代藩主・小笠原忠真が創建したもので、開山は中国僧の即非如一禅師です。
 初め現在地に隣接する山手に建てられていましたが、延宝7年(1679)、2代藩主・忠雄は現在地に寺地を改め、七堂伽藍や塔中二十五坊を有する一大法窟を完成させました。
 寺領は寛文9年(1669)以降三百石であったが、享保元年(1716)さらに百石加増されています。
 慶応2年(1866)長州との戦いで兵火にかかり、その多くが焼失しましたが、本堂(享保2年再建)をはじめ、 総門、不二門、鐘楼などに昔日の面影をとどめています。
 広大な境内には初代忠真夫妻、2代忠雄、8代忠嘉、9代忠幹、の廟所のほか、初代住持・即非、2代住持・法雲の墓などがあり、さらに法雲に剃髪を受けた談林派の巨匠西山宗因の句碑や座禅石、法生池が樹林の中に点在して、自然の景観と歴史の調和が見事です。
 なお、寺宝の中で、蓮の糸で織った繭糸織仏画三幅、黄檗画像六幅が県文化財として指定されています。
(出典 北九州市の文化財)より

【アクセス】 バス停、広寿山より徒歩2分