八幡西区木屋瀬三丁目5
永源寺
木造聖観音立像
永源寺は曹洞宗に属し、寺伝によると、はじめ金剛寺と号した大寺で、八幡西区金剛にありました。 創建の時期はつまびらかではありません。
兵火にかかり一時「野面」に移っていましたが、大永3年(1523)に木屋瀬へかえり開山しました。「大永」を二つに割り、「大佛山永源寺」の名をつけたと言われています。
本尊は木造聖観音立像もくぞうしょうかんのんりゅうぞうです。
寺の横門には本陣門が移築され、黒田家の家紋「藤巴」の瓦が今も残っています。
●木造聖観音立像もくぞうしょうかんのんりゅうぞう、附胎内納入木札2枚
本像は樟材の一木造りで、像全体のバランスも良く、すっきりと洗練された美しい仏像です。背部の「背刳せぐり」という技法が特徴です。鎌倉時代の製作と推定されています。
一木造り 樟(くす)材 像高96.5㎝
※市指定有形文化財(昭和52年3月22日指定)