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八幡西区舟町5-1

光円寺

 黒崎城主井上周防の守之房は、慶長9年黒崎城築城のあと、たびたびの戦いで亡くなった一族郎党の死をいたみ、井上家祈念院建立を発願しました。
 周防の姉は、姫路六坊の一つ、光徳寺住職三輪善順のもとに嫁入りをしていました。周防は姉夫婦と相談し、その子順慶をたて、戦火で焼失していた花尾・麻生家ゆかりの寺、光円寺を再興させ、その寺を井上家祈念院とすることを要請し姫路より順慶を招聘しました。
 順慶は黒崎に入ると、叔父周防の願いを受け入れて現在地に光円寺を再興し、井上家祈念院設立に尽力しました。
 周防は毎年30石・太刀一振り・陣太鼓を、御内室玉章院は、念持仏の阿弥陀如来木像をご本尊として寄進し、あわせて仏具一式を進納しました。ここに光円寺は再興し、順慶は五世光円寺住職となり、以来現十九世住職井上博隆まで脈々として存続しています。

【アクセス】 JR黒崎駅から徒歩15分