小倉北区大門二丁目3-31
海宝山 妙乗寺
応永32年(1425)3月に日蓮宗の僧 日親上人が西国総導師として肥前国に行く途中、小倉沖を航海中に、暴風雨に遭遇し難破しそうになりました。
日親上人が海上安全の祈祷をすると、明星天子(金星)が海岸の岩に立ち、その光で上陸できたといいます。近くに小庵があり、海宝山明星寺(明治になって妙乗寺と改めた)として、しばらくこの地に留まりました。
本堂の右側に明星石が安置してありますが。この石は明星天子降臨石といって天保5年(1834)頃、海岸に連夜光を放ち、龍燈の兆しと住民が騒ぎました。日親上人の故事に重なるので、天保7年(1836)6月に小笠原藩の許可を得て海岸より堀削して寺に納めて明星石としました。