門司区大字門司3492番地
和布刈神社
和布刈神社は関門海峡の一番狭いところ、門司区の北端に鎮座しており、境内に立つと、平家滅亡の哀史を秘める壇之浦を指呼の間に望むことが出来ます。
この神社には、古くから和布刈神事が伝えられています。神事のわかめを朝廷に献上したと奈良時代の記録にあります。神事は毎年、旧暦の元旦に行われ、午前2時から3時頃の干潮時に3人の神官がそれぞれ、松明、手桶、鎌を持って海に入り、わかめを刈り採って神前に供えます。
もともと、わかめは海神の依代であり、これを元旦に採って供え新しい年の豊漁を祈る、すなわち新年の予祝行事として昔から重んじられてきたものです。
なお、県の指定無形民俗文化財と指定されているのは、一連の神事のうち、わかめを刈り採る行事の部分です。