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八幡西区木屋瀬四丁目14

追分道標

 表は「従是右赤間道左飯塚道」(右は赤間道、左は飯塚道の意)と記され、裏は「元文三年(1738)建之」、横はこのレプリカを改めて建てた時期が記されています。
宿への出入りの西構口が前に見えます。
 右手は、遠賀川の土手を越え川原に下りると、一艘の渡し船が待っています。当時水深2m、川幅991mの遠賀川を渡り、中ノ島を歩き、再び12mの犬鳴川を渡って植木の宿に上がっていました。新延(にのぶ)から赤間に出る、これが赤間道(内宿通り)で、福岡への唐津街道に通じる道です。
 左の道は勿論、九州一の幹線「長崎街道」で、飯塚の宿まで四里三十丁。長崎奉行や、肥前・肥後・筑後・薩摩数十の大名の行列が上り下りし、多くの旅人が、にぎやかに行き交った所です。従って、木屋瀬の宿は追分の宿です。実物は、郷土資料館の敷地内に移されています。

【アクセス】 筑豊電鉄木屋瀬駅下車、徒歩11分