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若松区本町一丁目11-18

旧古河鉱業若松ビル

 この建物は、筑豊地方における石炭産業を展開するため、古河鉱業株式会社が若松支店の事務所として大正8年(1919)に建設したものです。石炭積出港として賑わった若松の歴史を物語るシンボル的な建物で、正面側コーナーには三階部分まで円形の塔が配置されて堂々とした風格が感じられます。また、玄関の庇部、塔屋の入口上部に大正建築の意匠の特質がよく現れています。
 保存活用に向けた市民運動が行政を動かし、平成16年(2004)から地域住民の交流・文化・観光拠点施設として活用されています。
 また、周辺の若松南海岸通りに沿って往時を偲ばせる古い建築物が残っており、若松バンド(近代港湾都市固有の帯状の都市空間)といわれる景観を形成しています。

【アクセス】 JR若松駅より徒歩5分
         若戸渡船若松渡場より徒歩2分