門司区西海岸一丁目6-2
旧三井物産門司支店
三井物産は明治36年(1903)に門司支店を開設、この建物は三代目の事務所ビルとして昭和12年(1937)に建築されました。地下1階、地上6階建ての規模や、内部の設備の充実など、当時、九州一の「アメリカ式高層オフイスビル」でした。
建物の玄関には、重厚な黒御影石であしらったレリーフも飾られ、1階の腰壁から玄関部に連続する黒石の装飾が縦線を強調し、柱型と同じ幅の窓が配置され、立面にコントラストを与えています。
その後、日本国有鉄道に売却(昭和28年)され、「国鉄九州総局」や「門司鉄道管理局」として、また、昭和62年の民営化以降もJR北九州本社として使用され、長年にわたり門司港が九州の鉄道拠点であったことを物語るシンボル的な建物です。
平成13年4月にJR九州が福岡市に本社機能を一元化したことに伴い、閉鎖されました。
現在は、平成23年4月より関門海峡らいぶ館として、海難防止思想の普及を目的に公益社団法人西部海難防止協会が運営する海事広報展示館になっています。