北九州の街をゆっくりと歩いてみませんか

【開催場所】 八幡西区黒崎ふれあい通り、安川通り(黒崎二・三丁目)など
【開催日】 7月21日〜24日(平成29年)

黒崎祇園山笠

 黒崎祇園は岡田神社、春日神社、一宮神社の氏子によって古くから行われている祭礼です。
  祇園に繰り出す山笠は人形飾山ですが、お汐井とり行事だけは山笠の原型といえる笹山笠で行われています。笹山笠は最上部に笹を立て、その四方を杉高欄、ボンテン、幕で飾り、藤田山笠は四隅を楯または唐扇を、熊手山笠は弓をつけます。
 御神幸に随従する山車、鉾、山笠などは、もともと神依り木(依代)の観念に発するもので、初期のものは樹木などを用いた簡素なものでしたが、のち風流の影響を受けて今日みられる様々な形式のものへと変化したのです。従って黒崎祇園がお汐井とり行事の時だけとはいえ、笹山笠という「山」では初期のものに属する形式を残していることは貴重です。
 7月10日のお汐井とりがすむと、人形飾山に衣替えします。みどころは20日の「太鼓競演会」、ふれあい通りに8台の山笠が集合し競い合う「山笠競演会」と、23日のフィナーレです。なお、中日の21・22日は、山笠が各地域を神幸します。
 祇園囃子は大太鼓、小太鼓、鉦のほかにほら貝が入り、独特の調子をつくっています。

【出典】北九州市教育委員会 発行 「北九州市の文化財」より
【アクセス】 JR黒崎駅より徒歩10分
【問い合わせ】 八幡西区役所まちづくり推進課 093-642-1441