【開催場所】 八幡東区前田、祇園、桃園一帯 ご神幸 仲宿八幡宮
【開催日】 7月15日、16日、17日(平成29年)
前田祇園
800年余の伝統ある祇園山笠行事として平成13年、北九州市無形民俗文化財に指定されました。
祇園祭は仲宿八幡宮のご祭礼に氏子が奉仕し、地域の平安と悪疫退散を祈るお祭りです。元久2年(1205)前田の祇園原で、京都の祇園祭を習って祇園会を行ったのが起源と「社伝」にあり、平成17年7月には「八百年祭」が行われました。祭りに巡幸する山笠の始まりは「応永年間(室町時代初期)、花尾城主麻生氏に依る」と古文書にあり、600年以上の歴史があります。
山笠の形態は、明治中期までは笹山笠、後期からは人形飾山笠も作られ始めました。祭礼の一週間前、お潮井とりの後、笹山笠で地区内を巡行し、そのあと人形飾山笠に衣替えし、ご神幸に随従します。ご神幸には、一番山笠・二番山笠・本宮山笠・桃園山笠の4山笠が、仲宿八幡宮から神輿に従ってお旅所(旧八束髪神社跡地)まで、送り出しをします。そこで山笠は神輿と別れ、それぞれの地区を巡行します。初日と最終日の夜には、集団山見せ(山笠競演会)が行われます。祇園囃子は「据えばち・練りばち・追いばち」の3種で、大太鼓・小太鼓・鉦の楽器を用い、ほら貝を使う時もあります。祭礼は毎年7月中旬。