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【開催場所】 八幡東区祇園二丁目4-23 前田観音堂
 
【開催日】 8月24日(平成29年)

前田盆踊

 遠賀川流域に広く分布する盆踊りの一つです。地元の伝承では、明応年間(1492~1501)大内氏に攻められた花尾城兵の戦死者を供養するため、その子孫や村人が踊り始めたものといわれています。
 大傘の下に位置した地方(じかた)、地謡(じうたい)を中心に輪踊りをしますが、同系統の盆踊りに比べて、手振りが一段と技巧的で、しかも繊細です。曲目は「みちのく」と「思案橋」の2種類で、いずれも三味線の調子は二上がりです。
 踊り子は頭に手ぬぐいをかぶり、柴束を乗せた「大原女」に似た格好をしていますが、昔からの扮装ではありません。
 往時は盆の8月13日から3日間と、同24日の地蔵盆に踊られていましたが、近年は地蔵盆の日だけ観音堂で踊っています。

【出典】 北九州市教育委員会 発行 「北九州市の文化財」より
【参考資料・詳細 】北九州市HP 「前田の盆踊」
【アクセス】 JR八幡駅より徒歩15分(バス停、祇園三丁目より北約250メートル)