門司区門司一丁目7-18 甲宗八幡神社境内
劉寒吉文学碑
國興す明治のこころ傳(つた)えんと 甲宗の宮に いしぶみの建つ
劉 寒吉の詩碑が甲宗八幡神社の境内にあります。
劉 寒吉と火野葦平は北九州の文学活動に大きな足跡を残した盟友でした。昭和43年に明治維新百年を記念して劉 寒吉が歌ったものです。
國興す明治のこころ傳(つた)えんと 甲宗の宮に いしぶみの建つ
この碑のそばに火野葦平の詩碑も建てられています。
●劉 寒吉
(りゅう かんきち)1906〜1986
火野葦平、岩下俊作らと昭和13年に創刊した同人誌「九州文学」の主柱的存在。
小倉を離れずに、生涯、九州の歴史と人間を描き続けました。
「山河の賦」「竜造寺党戦記」「黒田騒動」「天草四郎」などの歴史小説、放浪の俳人山頭火をモデルにした「旅の人」、歌人宗不早を書いた「阿蘇外輪山」などの短編があります。
芥川賞、直木賞の候補にもしばしば名前が上がりました。森鷗外、北原白秋、火野葦平らの資料保存、顕彰を始め、地域の郷土史や文化全般に渡っての優れた功労者です。
本名 濱田 陸一。